緑風会の日常スタッフブログ

2017年6月14日
新理事長からのごあいさつ

6/14に就任した福田理事長より、皆様へのごあいさつをご紹介します!

***

「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る」
石川啄木の歌集「一握の砂」にある、私が高校生時代に出会った歌である。

もちろん、私は働いてはいなかったし、生活が苦しいわけでもなかった。
それでもなぜか、共感を得た。
その後、携帯電話が普及し自ら携帯を持つようになってからは
自分のアドレスにこの中の一部を使用し、現在に至っている。

時代は高度成長期からバブルを経て崩壊し、
国際的に圧倒的な経済力を誇っていた日本は、今やその勢いが影を潜めている。
しかしながら、日本人らしさはそんな環境にこそやりがいを見出そうと
努力するところにあると思っている。
そこが啄木と違い、じっと手を見ているだけでは終わらない
謙虚なポジティブさではないだろうか。

***

さる6月14日付で理事長を交代いたしました。
創設以来20数年が経過し、4代目となります。

社会福祉事業がまさに混迷の時代を迎えたこの時期に、
経営に対するプレッシャーは尋常ではありません。
本音はじっと手を見たくなる心境かも知れません。

そんな中、今年度の法人方針を「岐路に立つ」といたしました。
受動的に「岐路に立たされる」のではなく、
自主的に方向性を構築しようと考えた結果です。
まずは身の丈を知ることから始め、その後ジャンプ力を高めて
新たな方向性を見つけ出すことが得策だということで、
新年度はスタートを切りました。

来年は医療介護のダブル改正が予定されています。
じっとしていては何事も解決しないと考えていますが、慎重さも重要だと考えています。
暴走しない様自制しながら、適度な加速をしつつ
一体的に進んでいきたいと考えています。

今後とも、社会福祉緑風会をお育ていただきますよう、
心からお願い申し上げます。


平成29年9月吉日
理事長 福田 英夫

一覧へ戻る